当社では目的・用途に応じた
PFASフリーコーティンググレードを
用意しています。
お客様が使用する、PFASの内、特にPTFEなどを使用する製品の代替材料として、
多数のお問い合わせをいただいています。
コーティング対象素材は、金属、プラスチック、ゴムなどを問いません。
目的・用途、採用例については、以下の通りです。
目的・用途
潤滑性、低摩擦性、耐摩耗性の付与
離型性、非粘着性、固着防止性、撥水性、撥油性、防汚性
- ガスケット、パッキンなどの固着防止、粘着剤の移着防止や、液滴の付着防止や侵入防止を目的とするPFASフリーコーティングの提案が可能
- 耐熱性を兼ね備えたPFASフリーコーティングも提案が可能
絶縁性
- 印加電圧1000Vにおいても絶縁破壊しないPFASフリーコーティングの提案が可能
- スプレー塗装が可能で、複雑な形状にも被膜を形成
採用実績
自動車関連
コンプレッサー部品、内燃機関連部品(ピストン、ガスケット他)、ウェザーストリップ、各種バネ、バルブなど
その他
ラベル印刷機部材、医療機器部材、マウスパッドなど
PFAS規制概要
PFASとは
PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は、炭素とフッ素の強い結合を持つ10,000種類以上からなる化学物質群の総称です。PFASは、潤滑性、撥水性、耐熱性、耐薬品性などに優れているため多くの製品に使用されています。
一方でPFASは「永遠の化学物質」とも呼ばれ、自然環境中で非常に安定して分解しにくい特性を持っています。このため、PFASの一部(特定PFAS)は、健康に悪影響を及ぼす可能性があるとされています。しかし、PFASには健康への影響が極めて小さい物質もあり、PFAS全体が有害物質との認識には注意が必要です。
PFAS規制とは
多くの国や地域では、PFASの使用や排出規制を強化しつつあります。
特に欧州REACH規則は規制範囲が非常に広く、物質単体に限らず、調剤中の物質、成形品中の物質も規制対象となります。これによりPFASを含む多くの製品が厳しく制限されていく可能性があります。
PFASとPTFEの関係
欧州REACH規則においてはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)もPFASに該当します。私たちは、PTFE自体は健康に悪影響を及ぼすリスクは低いと考えていますが、欧州REACH規則においては規制の対象となる可能性があると言われています。